長期保管していましたが、書き込みなど無くきれいな状態です。中古本になりますので、ご理解のある方にお願いします。Michael Kern (著), 高澤 昌宏 (編集) 本書は、クラニオセイクラル・ワークのバイオダイナミック・アプローチ(すなわち体の固有の生命力や内在する全体性を認めるもの)について解説している。私たち物質主義、機械主義世代では、しばしば自分たちが単なる組織、骨、体液の集合体以上のものであるという事実を見失いがちである。さらには、病気と闘い症状を緩和するという現代医学の妄想は、体の深い知性への根本的な不信を明らかにしている。しかし、生命力の認識はクラニオセイクラル・コンセプトの中心であり、サザーランドはそれを深く認識していた。彼は、それを命の息吹(Breath of Life)と呼び、体の秩序と心身のバランスを維持する基本原理と考えたのである。命の息吹の現れが停滞した場所に戻ると、健全さが再び生じる。ビートルズが歌ったように、「かっていたところに戻る(getback to where you once belong)」のである。つまり、クラニオセイクラルの治療は、患者自身の体に知性的に現われているユニークな物語(体の智恵)を傾聴し、その体の智恵が生命のバランスのとれた動きや健康を回復するのをサポートすることに他ならない。クラニオセイクラル・ワークはきわめて優しい形のコンタクトを含む。タッチの軽さは、第1次呼吸の微妙さを触診できることが、まず必要になる。せいぜい5グラムの圧が用いられるべきだといわれている。このコンタクトは、葉の上に止まる蝶、あるいは水の表面張力の上に止まるアメボにたとえられる。コンタクトが重すぎると、第1次呼吸を現す繊細なメカニズムが施術者によって加えられる圧迫に対して「シャットダウン」する可能性がある。
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